カーオーディオにおけるデッドニングとは?分かりやすく解説。

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湯けむりガレージ眞鍋です。

目次

カーオーディオにおける「デッドニング」とは?

■1つめ
制振材をドアの鉄板に貼り、「余分な響き」を抑える(制振する)こと。

■2つめ
制振材等で、ドアの「鉄板の穴(サービスホール)」を塞ぐこと。

カーオーディオ業界では、だいたいこんな感じの意味合いで「デッドニング」という言葉を使っています。

個人的には2つめの、制振材等でドアの「鉄板の穴(サービスホール)」を塞ぐこと。は必須だと思っています。

逆に、1つめの制振材をドアの鉄板に貼り、「余分な響き」を抑える(制振する)こと。は、「やった方がよい」という感じです。

何のためにやるのかを解説した動画もあります。動画の方が良いという方はコチラ↓をご覧ください。

分かりやすいデッドニング解説。まずは自動車ドアの構造から。

自動車ドアスピーカーの位置画像

(なぜデッドニングが必要か?を知りたいのにもかかわらず、自動車のドアの構造を最初にお伝えしているのには理由がありますので、最後までお付き合いください…。)

多くの車は、ドア内装を外すと、整備用の大きな穴が開いている「こんな」構造になっています。

「こんな」って…。 どんな?

「こんな」というのは、ドアの鉄板に大きな穴が開いていて、その穴から室内に水が浸入してこないようにするためのビニールが貼られてあることを指しています。

そして、その整備用の大きな穴というのがコチラ↓

自動車ドアの穴の説明画像

メチャクチャデカい。

なんで、こんな大きな穴が開いているかというと、この穴から部品を出し入れするために開いています。つまり、整備作業の為に必要な穴だというわけです。なので、この穴をサービスホールと呼びます。

日常自動車を使う分には、全く問題ない穴なんですが、自動車で音楽を聞くうえでは、ちょっと厄介な存在だったりします。

自動車ドアの構造について まとめ

その前に。まずは自動車ドアの構造についてざっくりまとめると、

  • 自動車のドアにはスピーカーがついている。
  • スピーカーの付いているドアの鉄板には大きな穴が開いている。
  • その大きな穴は整備作業の為に必要な穴である。
  • ところがその大きな穴は、自動車で良質な音楽を聞くうえでは障害になっている。

という感じになっています。

で、この穴を塞ぐ作業が、(ザックリいうと)「デッドニング」です。

ドアデッドニング施工画像

分かりやすいデッドニング解説。なぜデッドニングが必要なのか?

これもまた、音を出すスピーカーの構造や原理について知っていただくことで、必要な理由を分かっていただけると思います。(必要と書きましたが、あくまで主観です。必要ない人もいます。)

スピーカーは振動板が動く事で音を出していて、いわゆる往復運動で音が出ます。

スピーカーの構造−1

という事は、往復運動で前から音が出れば、当然後ろからも同じ音が出ています。

スピーカーの構造−2

ただ、この後ろからの音がくせ者で、同じ音なんですが前の音と「極性が違う同じ音」を出しています。
これを俗に「逆相(マイナス)の音」とか言います。

スピーカーの構造−3

で、この逆相の音と、正相(プラス)の音が重なってしまうと、人間の耳には聞こえなくなってしまいます。

スピーカーの構造−4

これをキャンセリングと言うたりします。ちなみに、流行りのノイズキャンセリングヘッドホンの原理はこれです。

話は戻って、自動車のドアにはサービスホールというデカい穴が開いているという事をお伝えしました。

自動車ドアの穴の説明画像

つまり、自動車で音楽を聞くという事は、このキャンセリング現象が普通に起きているわけです。

じゃあってことで、そのキャンセリング現象を起こさないようにするための作業が「デッドニング」になります。

スピーカーの構造−5
ドアデッドニング施工画像

なぜ「デッドニング」が必要なのか? まとめ

そもそも自動車では、音楽を聞くための環境が整っていない。

その環境を整えてやるのが「デッドニング」

「デッドニング」をしてやると、スピーカー本来の性能が引き出せます。全く手を加えていない車と比較すると、純正のスピーカーでも、

  • 「低音」 しっかり聞こえるようになります。
  • 「中音(人の声)」 ちゃんと聞こえるようになります。
  • 「高音」 耳が痛くなりにくいです。

「デッドニング」に興味を持っていただけたら是非お問い合わせを。

前述のように、自動車で良質な音楽を聞くうえで「デッドニング」は欠かせない作業の一つです。

なぜなら、多くの自動車は、スピーカーが取り付けられている場所に無作為に穴が開いており、音楽を聞く環境が整っていないためです。

例えばホームオーディオでは、スピーカーは箱に入っており、その箱にむやみに穴が開いていません。

つまり、良質な音楽を聞くうえで「デッドニング」は欠かせない作業であるといえます。

  • どんなに高級なスピーカーを購入しても
  • どんなに高級な再生機器を購入したとしても
  • どんなに高級なケーブルに交換しても、

「デッドニング」無しには本来の性能を語ることはできないと思います。

色々やったけど、あんまり変わらなくて、カーオーディオに価値を見出せない人ほど「デッドニング」を試してみてほしいと思っています。

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